中小企業診断士 財務・会計 平成29年度 H29 第11問 財務比率P/L 過去問解説


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以下、本文です。

第11問

29財務11

 

解説

ア インタレスト・カバレッジ・レシオとは、

↓画像の通り、金融費用の支払能力という意味です。言い換えると、有利子負債の利息の支払能力を測る財務安全性に関する指標です。インタレストの和訳は利子、カバレッジはカバーするということ、レシオは倍率という意味です。分子は事業利益と呼ばれます。この問題には受取利息・配当金・持分投資損益と、割引料等が出てきませんが、出てきたら必ず含めて計算してください。

計算すると、22,000/4,000=5.5倍となり正しいです。

インカバ

 

イ 固定長期適合率とは、長期資本(=自己資本と固定負債の合計)によって、固定資産がどの程度賄われているかを示す比率です。固シは固定資産、固フは固定負債です。

計算すると80,000/(200,000-40,000)×100=50%となるので不正解です。

固定長期適合率

 

ウ 自己資本利益率とは、

株主にとっての資本収益性尺度で、高い方が良いです。ROE(=Return On Equity)と呼ぶ方が一般的です。Returnの和訳は利益で、Equityの和訳は自己資本です。

税引後純利益を自己資本で割ることで算出します。

計算すると、9,000/(80,000+20,000)×100=9%となるので不正解です。

ちなみに、証券アナリスト試験ではROEは頻出な指標です。米デュポン社が発明したことから、売上高純利益率×総資本回転率×財務レバレッジに分解して分析する方法は、デュポン・システムとも呼ばれます。

ROE

 

エ 総資本営業利益率とは、企業に投下された総資本が、本業からの利益である営業利益をどれだけ稼ぎだしたかという収益力を示します。

言葉の通り、営業利益を総資本で割るだけです。

計算すると、22,000/200,000×100=11%となるので不正解です。

 

解答

合っていました。

中小企業診断士試験ではどうかわかりませんが、証券アナリスト試験では、ROEの分子に税引後純利益を用いるのに対し、ROA(Return On Assets=総資本利益率)の分子には事業利益を用いて計算します(一般的には営業利益、経常利益、純利益を用いる場合もある)。

利益といっても、他にも営業外利益や税引前純利益などもあるので、それぞれの資格試験の財務諸表分析の、この指標ではどの利益を用いるのかを理解しておくことが必要です。

 

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