証券アナリスト 財務分析 2015年H27春 第1問 問6 自己株式 過去問解説


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25問解説まとめ|中小企業診断士 財務・会計 平成29年度 H29 過去問解説(証券アナリストの財務分析にも対応可能な解説です)  


以下、本文です。

第1問 問6

自社株の会計処理に関する問題です。
解説

自社株と自己株式と金庫株は同じ意味です。

純資産の部に関する問題は本当によく出ます。画像は純資産の部についてよくまとまっていますので、完璧に暗記してください。

A :配当の原則は、株主が出資した資本からではなく、会社が稼いだ利益から行います。

逆を言えば、株主との取引で生じたお金からは配当してはいけないのです。株主がせっかく出資したのに、そのお金から配当したら出資したお金が戻ってくるので意味なくなってしまいますからね。

株主資本のうち分配可能な部分が剰余金と呼ばれます。具体的には、その他資本剰余金その他利益剰余金の2つです。任意積立金と繰越利益剰余金はその他利益剰余金に含まれます。

その他資本剰余金が発生する要因としては、資本金・資本準備金を取り崩して差損益が出た場合や、自社株式の処分で差損益が出た場合などがあげられます。差益が出た場合は、その他資本剰余金は増加し、差損が出た場合は、その他資本剰余金は減少します。

また、自己株式は株式の取得と引き換えに払い戻した会社の財産と考えられるので、株主資本から(分配可能額から)控除します。
よって、
分配可能額=①分配時点における剰余金の額-②分配時点の自己株式の帳簿価額
となります。

正確ではありませんが、証券アナリスト試験ではこれで覚えてしまって大丈夫です。

B :所有する自己株式を他者に譲渡(=売るという意味で、ただであげるではない)することを自己株式の処分といいます。

自己株式を処分した時は自己株式の帳簿価額を減額しますが、処分する自己株式の処分対価と帳簿価額との差額は『自己株式処分差益』または『自己株式処分差損』(あわせて自己株式処分差額といいます)としてB/Sの純資産の部に表示します。

自己株式処分差益は純資産の部においてその他資本剰余金に計上し、自己株式処分差損はその他資本剰余金から減額します。科目として益とついているので、P/Lの科目っぽいですが、B/Sの科目です。注意してください。


C :Aでも書きましたが、保有する自社株は株主資本から控除されるので資産には計上されません。したがって×。

D :自己株式の会計処理ではP/Lは出てこないので、問題の記述通り利益額に影響はありません。

解答

C

私は、「自己株式は株主資本のマイナス要素」ぐらいアバウトにしか覚えていませんが、それだけの知識でも解ける問題です。

自己株式は株主資本のマイナス要素と覚えましょう。



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