中小企業診断士 経済学・経済政策 平成29年度 H29 第8問 投資の決定 過去問解説
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以下、本文です。
第8問
投資の決定に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a ケインズの投資理論によれば、利子率の低下は投資を増加させる。
b 資本ストック調整原理によれば、投資の調整速度が大きいほど、投資が減少する。
c 投資の限界効率とは、投資収益の現在価値の合計を投資費用に等しくさせる収益率である。
d トービンの q とは、企業の市場価値を資本の割引価値で除したものである。
[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd
解説
a
IS曲線に関する記述です。
画像②の通り、投資は利子率の減少関数なので、利子率の低下は投資を増加させるので正しい選択肢です。
①
②
b
資本ストック調整原理とは、
設備投資行動理論の一つで、将来予測される需要動向に見合った最適な資本ストックと、現存の資本ストックとの間にギャップが存在する場合、企業はそのギャップを埋めるため、数期間をまたいで最適な資本ストックに到達(調整)しようとする考え方です。
従って、投資の調整速度が大きいということは最適な資本ストックに速く到達しようとしているという意味なので、投資は増加するので×。
c
選択肢の記述の通りです。
他の経済学で限界と付く単語の意味から考えると、投資の限界効率とは、投資1単位に対する効率(=収益)の増加分という単純なものだと考えたのですが、「投資収益の現在価値の合計を投資費用に等しくさせる収益率」が定義のようです。
通常の限界という意味にさらに費用と等しくさせる収益率という意味が加わります。正直変な意味だと思います。覚えるしかないと思います。
d
トービンの q とは、
画像③の通り、企業の市場価値(=株式時価総額+負債総額)をB/Sの借方(=資産総額)で割ったものです。
分子の方が大きければq>1となります。つまり、その企業の資産総額より企業の市場価値が大きいということであり、市場から期待されていると考えられるので企業活動を継続(=設備投資を継続)します。
逆に、分母の方が大きければq<1となります。つまり、その企業の資産総額より企業の市場価値が小さいということであり、今すぐ全資産を売却することが損をしない最善策となるため、企業はこれ以上設備投資はしません。
③
正解
ア
間違っていました。
選択肢b,cは聞いたことがないので×というテクニックでイを選びました。
選択肢dのトービンのqの意味は知っていて間違っていることは分かったのですが、自分の覚え違いだと勘ぐってしまいました。
記事中の画像は試験勉強の際に作成した自作ノートの関連する部分です。
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