中小企業診断士 財務・会計 平成29年度 H29 第22問 リスク 過去問解説
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以下、本文です。
第22問
流動性リスクに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 外国為替レートが変動することにより差損を被るリスク
イ 借入金や債券の金利支払いや元本の返済が遅れたり、支払いが不能となるリスク
ウ 債券を売却するときに、その債券の市場価格が金利変動の影響により値上がりしたり、値下がりするリスク
エ 市場取引において需給がマッチしないために売買が成立しなかったり、資金繰りに失敗するリスク
解説
リスクとは、損失を生じるという意味だけでなく、予想通りにいかない可能性のことを言います。
株式投資で言うと、買って値下がりすることを一般的にリスクと言いますが、証券投資の分野では値上がりすることも同様にリスクと言います。
↓画像は合格ノートの関連する部分です。
ア為替変動リスクです。各国の経済状況、政治情勢等の様々な要因により為替相場が変動すること。
投資先の通貨に対して円高(円安)となった場合には、円換算価格の下落(上昇)要因となります。
イ信用(デフォルト)リスクです。株式や債券、リート等の有価証券の発行体の信用度の変動により、対象資産の価格が変動すること。
ウ金利変動リスクです。金利の変動により債券の価格が変動すること。
一般的に金利低下(上昇)した場合は債券の価格は値上がり(値下がり)します。
エ流動性リスクです。市況動向や取引量等の状況が取引価格に影響を及ぼすこと。
一般的に売却資産の市場における流動性が低いときには、期待する価格での取引ができなかったり、取引に時間がかかったりします。
三井住友トラスト・アセットマネジメントのHPより引用しています。投資のリスクとして、投資信託の主なリスクでメジャーなものが紹介されているので参考にしてください。
解答
エ
合っていました。
この問題は、金融関係者であれば基礎知識で解ける問題ですね。解説する余地もないほど基礎的な問題です。
診断士試験でも財務・会計の科目で証券分析の問題が出題されます。平成29年度は問18~問25の8問は証券分析の問題でした。
いずれもアナリスト試験では基礎的な部分にあたります。
この範囲が苦手な方は、証券アナリストの1次試験証券分析のテキストで勉強しても良いかもしれません。
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